私は昔っから惚れっぽくて冷めやすい。
ちょっと優しくされたりするだけで、あ、好きって簡単になっちゃうけど、そんな単純な理由じゃやっぱりすぐ冷めちゃって。
好きな人と付き合っても、すぐなんか違うなってなって別れちゃうから、気づいたらすごい遊んでる人みたいになっちゃった。
「あーあ。いいなあ恋したい。私さ、運命の出会いって本当にあると思うんだよね。」
「それいつも言ってんじゃん。」
「馬鹿にしないでよーーー。ちょっと先輩といい感じだからって!!」
「なっ!そんなんじゃないし!!、でも、以外と運命の出会いって近くにあるんじゃない?ほら、こことか。」
そう言って亜美がスポットライトの照らされてない、まだ暗いままのステージを指差した。
「いやいやいやいや!!怖いし絶対無理だよ!!!」
「ゆう危ない!!」
ドンっっ
「「うわっ!」」
