テレキャスター*ラブ

*.♫

地下の小さなライブハウス

見た目もいかにもって感じだし、中はタバコの匂いでいっぱい。


「ねえ、亜美、やっぱ来ない方がよかったかなあ。」

「なに言ってんの、大丈夫大丈夫、先輩のライブ見るだけだからさ!」


なんてヘラヘラ笑ってるのは、軽音楽部のバンドメンバーの国原 亜美 -クニハラ アミ-。

背が高くてすらっとしてて、おまけに美人。
ストレートのロングの黒髪がすごく似合ってる。


「そりゃ亜美はここにいても場違いじゃないっていうかむしろ馴染んでるけどさあ」

「まあゆうは、童顔だし、背低いし、中学生みたいだもんねーーーーww」


うっ、なにも言い返せない。


「まあ、そこがかわいーって思う人もいっぱいいると思うけどね。あ、先輩。」


亜美が急に目線を変えた先には、私たちの先輩の上村 海斗先輩がいた。


「おー!来てくれたのー。ありがとね〜〜」


そういって亜美の頭をポンポンたたく。


「ちょっと、やめてくださいよ!」


強がってる亜美の顔が真っ赤なのは、言わないでおこう。

じゃあ、楽しんでなーと言い残して、先輩が行った。


「まじでやめてほしいよね、ああいうの。」


「嬉しいくせに〜」


「は???!!やめてよ!!!」


いいなあ、こういうの。
私も恋愛したいなあ。