きゃぁーッ!
みんなに見られてるんじゃん。。。
少し離れて、歩こー。

「どうしたん?」

って、いつの間に横に居んのー?
前、歩いてたんじゃないの?
「いや、歩くの早かったから。」
「ぁっ!ごめんなっ。」
そんな、顔で見られたら許すに決まってんじゃん。

「これなら、大丈夫やな。」
って、手をつないで歩き始めた。
ちょっと、みんなの視線が痛いょー。

いつまでつないんでだろぉー?
はずい。。。
顔が熱いょー。
上靴履けないよぉー。
「ねぇ。」
「?」
「上靴履けないし。」
「あっ!ごめん」
はぁ。これから毎日こんなに緊張するんだぁ。
「ほら、教室行くぞー」
「待ってー!」
あたしって、いっつもぼーっとしてるよなぁ。
もうちょっと、しっかりしなきゃ!
ってか、結衣になんて言えばいいの!?
どうしよう…。

「花ー!おはよう!」
結衣だぁ!!!
「おっ、おはよー!」
「宿題やったー?結構楽勝だったよねー?」
結衣の声なんか聞こえるわけがないし…。
「ねぇー?花、聞いてる?」
「うんっ。聞いてるよ!」
言わなきゃー!
よしっ!言うぞ!
「あのさぁー。」
「何?」
「あたし。。。」
やばいー、ここで翼の名前出したらさっきの事思い出す。。。
「あたしぃ。。。付き合うことになったとぃぅヵぁ…。」
「えっ?何?聞こえない!」
「だからそのぉ。。。」
沈黙が長く感じるしぃー。
どうしよう。
「花、翼と付き合ってんでしょ?」
「うん。そうなんだぁ。。。」
そうなんだよ。そんで、相談したいことが沢山あって…。
って!?ん?何で、知ってんの?
「結衣!?何で知ってんの?」
「顔に書いてあるもん。朝、一緒に来ましたって」
「嘘っ!」
「ばかじゃない?書いてるわけないじゃん。
 ってか、みんな見てたから、すごい噂になってるよ。」
「まぢぃー。」
あぁー。。。どうしよう。
なに、こういうときってどうするの?
付き合ってます♪って行くべき?
それとも、隠し通す?
どうすればいいのー?