あたしは、この春から中学2年生―。
名前は、花。

いじめられてた、生活からやっと抜け出せる。
そんな気がしていた。
気持ちがとても軽くて、なんか自分じゃないような気がしてた。
学校について上靴をはいて、おそるおそる教室へ。
「ッ!!!!!!!!!!!」
やったぁー!!
心の底から叫びたくなった。
だって、いじめてきた人たちは全員他のクラス。
ただ、教室に入ったあたしはみんなとどう接しようか分からなくて。
一応。
おはよーと明るく話そうとすることに・・・・。

みんな、優しくてあたしはすっごく嬉しかった。
それから、毎日は楽しくて幸せで。
新友と呼べる存在もできて。
1日がとても速く感じた。

そんなとき、隣の席だったのが“翼”だった。
そんな翼が日に日にすっごく大きな存在になっていった。
でも、お互い大事な存在がいたから友達で止まっていた。

5月―。
野外活動。
めっちゃだるい。
なんでだろっ。
この頃、翼を見ているとすっごく安心できた。

なぜか、彼女と歩いてるところを見ると心がもやもやしていて。
顔まで、暗くなっていくのを新友の結衣は気づいてくれていた。
「花?どうしたの?」
「なんか、分かんないけどもやもやするの。」

それから、毎日のように相談に乗ってくれた。
ある日突然、結衣に
「それはきっと、翼が好きなんだょ。」
そう言われた―。
あたしは、何を言われたのかわからなかった。
好き?あたしが翼を?ありえないだろう…。

頭がこんがらがっちゃうぐらい毎日考え込んだ。