君と、明日も。

「紗子ちゃん。」



ぴっちり引かれたクリーム色のカーテンの隙間からぴょこんと顔を出したのは、入院を初めて最初に会った看護師さんで1番お世話になっている、朝比奈さん。




「朝比奈さん…今日は、遅番だったんですね」




「そうだよ〜。私みたいな未婚の人は、遅番に入ることが多いんだよ。」




「そうなんですね」




朝比奈さんは、素早く私の手に繋がっている機械と点滴を外し、ベッドの横の棚の中から紙袋を取ってくれた。




「はい。このタオルで体を拭いて、着替えは自分で行けるかな。私カーテン出てすぐのとこにいるから、なんかあったらすぐ呼んでね?」




はい、と小さく返事をして紙袋に手を伸ばす。




その伸ばした手が微かに震えているのを見て、もう一度ため息をついた。




なんで毎晩、あんな夢を見なくちゃいけないんだ。