君と、明日も。

「もうすぐ遠足だねぇ」





自転車を2人、並走しながら住宅街を抜ける。






並走なんて、ほんとはいけないんだけど、ここは都内のわりに人通りは少ないからセーフ、なんて。





「そうだねー。絶対同じ班なろうね!せっかく同じクラスなれたし!」





横を走るひかりに笑顔を向けて私も返す。






ひかりが口を開く。





「…も、紗…は、……ない……?」





ーーーーえ?





「何っ?!聞こえないよ、ひかり」





「…子、…………て…」






「え?!待って、ひかり…きゃっ!」







ガシャン!と音を立てて、自転車ごと転ぶ。





え?





なんで…?!






「待って!待ってよ、ひかり!」






ひかりはそのまま自転車をどんどん漕いで、住宅街を走る。






「っ、」





体を起こして立とうとするのに、体に力がはいらない。





「誰か、助けて…」






助けて。誰か。






手を伸ばすのに、犬を散歩するおばさんも、駅に向かうサラリーマンも、私に気づかない、





「なんで…!なんで!?」










次の瞬間、目の前が真っ暗になった。