「こら、紗子!いつまで寝てるの!」





部屋の外からお母さんの怒鳴り声が聞こえて、ううん、今起きるよぉと布団の中からお返事。





「早くしないとひかりちゃん来ちゃうわよ!」





鳴り響くスマートフォンの目覚まし機能を止めて時間を確認すると、7時38分。





8分間もアラームを鳴らしたまま寝られる私、すごいと思う。





自画自賛しながらのろのろと起き上がり、私は壁にかかる制服を手に取った。