あーみえて、あの2人もてるらしい。

私からしてみれば、どこがもてるのかがわからない。

そう思いながらふと現実に戻されていく。

何人かの男子がたむろってて、前に進めなかった。

靴の色を見て、Eクラスの男子だなぁっと思った。

私はチラっと何をしているのかを見ていると、

泣いている少女の姿があった。

思わず、声をかけると、

男子達は、私の顔を見て驚いていた反面、顔がこわばってみえた。

「大丈夫?」

腕とかには傷跡が見える。

この少女はFランク。

この学校で一番成績が悪いクラスだ。

少女の顔を見て、私は何かに気がついたが、

それがなんなのかわからなかった。


疑問に想っていると

「碧里さまぁぁ。」

っとポワーンっと真っ赤に染めた少女が言った

私の事を知ってるらしい・・・。

誰だろう・・・

見たことある顔なんだけどなぁ・・・。

「えっと、前にも会ったことありましたっけ?」

「違いますよ。おにいちゃんからお話聞いていたので・・・」

「お兄ちゃん?」

「はい。あ、私・・・早川杏です。」


ちょ・・・早川って・・・

おにいちゃんって・・・まさか・・・・

「あ、お兄ちゃん。」

杏って仔は、笑顔で手を振っていた。

私は、微妙な気持ちで振り向くと、

やっぱりそこにはあいつが居た。

なんで私はこの人に縁があるんだろうか・・・

腐れ縁だあああ・・・。

まだ唯我と居た方がいいぞ。

なんか、海陸と一緒に居ると調子が狂うんだよね・・・。

前の自分に戻ったような幻覚がおこってしまう・・・

もう戻れないのに・・・。

戻ったら、私が壊れてしまうのに・・・。