そして自分の足音しか聞こえなく、後ろを振り向いた。

碧里は先ほどから歩いていなかった。

「どうかした?」

「もう私無理。」

「は?」

「これ以上歩いたら濡れる。私ね、雨が嫌いで・・・濡れたら魔法が使えなくなるの。」

海陸はしょうがねぇなぁっと言い私に手を差し出す。

私の頭の上ははてなマークでいっぱいだった。

「つかまれよ。俺にさわってたら雨なんかにあたらない。」

そう言われ私は海陸の手につかまった。

最初は半信半疑だったんだけど、

本当に雨にあたらなかった。

そういえば、海陸って傘なんてさしてなかったなぁっと思った。

「なんで、雨にあたらないの?」

「俺、水全般は操れるから。」

水・・・と言うことは、雨も含まれているって事か。

目的の場所についた。

何人かの気配がした。

「じゃぁあとは、私にまかせて。」

そう言って、私は海陸に目をつぶってもらった。

別につぶってもらわなくても良いんだけど、

見られるのって嫌だから。

海陸が目をつぶっている所を確認してから

私は、カマイタチを使った。

一瞬で人は粉々になる。

私の服装は血だらけになっていた。

あの時と一緒だ・・・。

ちょっと気味が悪くなった。

本当に私は・・・。

「いいよ。」

海陸は目を開ける。

そして、私のしたことを見て唖然としていた。

「これ、全部お前が?」

「うん。」

きっと、海陸は私から離れていきそうな感じがした。

なんだかんだ私は海陸が気に入ってる

けして形には表せれないけど・・・。