長い廊下を私は歩いていた。

いっこうに、校舎に届かない。

はぁ・・・疲れたな・・・。

そう思っていたとき

にぶい音がして、私は音があった方を振り向く。

そこには、何人かの人たちが倒れている所だった。

「ふーん。魔法ね・・・。」

私はパチンと指をならし、

さっき起こったところに戻した。

あくまで、幻だ。

実際にはこの人達をさわれない

犯人は1人の少年だと悟った。

「あの子かな?空斗が言ってた仔って。」

少女はチロリと自分の唇を舐めた。


情報集めしろって命令されたけど・・・。

どれぐらい集めればいいんでしょうかね?

柚凪はどこなんだろう・・・。

空斗は役立たずと言ってたけどあれは本心じゃないと言うことがわかる。

ずっと空斗と一緒に居たからわかるし☆

私はまた、歩き出し、やっとの思いで校舎につく。

前の家では、自分であんまり歩かなかったからだ

「やっとついた。」

ほっと一息をつきドアノブをさわる

ドアを開けようとしたが、どうやら鍵がかかっていた。

「てめぇ、誰だ?」

振り向くと例の少年。

私はため息をついた

「君さぁ、人に名前聞く前に自分の名前を先に言うのが普通じゃない?」

「うるせ。」

「まぁ、君のこと知ってるから別に良いけどね。それに私は君に名前を言う必要もないと思うけど?」

ニコっと笑う私。

っと言っても幻にすぎないんだが・・・

「じゃぁね。」

そういって指をパチンと鳴らす