いや。青星が一致してもわたしは嫌だからな?
そう心で思った

しかも信じられるわけがない。絶対に柚季を力で押さえ込んだに違いない

族なんか全部力で抑え込めば勝ちだもん

けど、

茉夏「私も昨日はやりすぎた…蹴ってごめん」

何もしていない相手を蹴ったのはだめだ。

そしてカバンから湿布の箱を柚季に差し出す

柚季「は?」

茉夏「は?」



え?は?ってなに、受け取れよ

真緒「え?昨日蹴った所にってことかな?それなら茉夏ちゃん心配いらないよー」

真緒は柚季のシャツをめくり

真緒「ほら!ちょっと赤くなってるだけだから」

と、見せてきた。

「「きゃぁぁぁー!!柚季様の腹筋見れるなんて」」

なんて女は騒いでた

私はボー然として

茉夏「いやだから?せっかく買ったんだから受け取って」

私は柚季に押し付けるように湿布を渡した

柚季「…ありがとう」

まじなんなの?この族調子狂う

晴斗「昨日の返事まだ貰ってねぇんだけど」

ドキッ

こいつの声はなぜか私の心を高鳴らせられる

茉夏「いや。姫なんかならないから」

私は冷たくそう返した

真緒「そうと決まれば今から倉庫行こうよ!」

直樹「そうだなー下にも茉夏の事教えねぇと」

…はい?

柚季「んじゃ今日もサボるか」

え?なんなの?人の話聞いてるの?話通じないの?この人たち

茉夏「いや、ならないって言ってるよね?」

真緒「下には女の子も居るから葉月と仲良くなればいねー」

ねーなんて可愛く言っても流されないからな?

グイッ

私は軽々晴斗にお姫様抱っこをされた

茉夏「うわぁ!?やめてっ下ろして!」

直樹「え?落としていいの?」

下ろしてって言ってるのに落としてって…

誰か助けてよ!この人たちを止めてー!!

そんな情けは周りに伝わらず、周囲の女は私をまるで睨んでるかのようにわたしをみていた