さとか –––– 。

智華が欲しい –––– 。智華のことなら、いつまでも思い浮かべていられる。智華の表情、素振り、言葉、その全てが美しい。完璧だ。何だろうこの感覚は。こんなに恋焦がれたのは、初めて。もはやあらゆる言葉で修飾しても言い表せない。智華 –––– 智華は、もう恐ろしいほどの、魅力に溢れていた。

智華のためなら何だってする。智華のためなら死んでもいい。ずっと彼女の魅力の前に跪いていられるなら。僕はうっとりと智華の瞳を見つめながら死んでゆくだろう。

–––––– そう。智華は神だ。優しさと知性を湛えた麗しい女神なんだ。ああ。ああ –––– 。底なしの海に沈んでゆくような心地。僕の想いは止まらなかった。

体全体が締めつけられたかと思えば、緩んでいくような感じがした。すっと上へ自分が昇ってゆく。もう何も手につかない。呼吸が荒くなる。持っていたシャープペンシルが指から転げ落ちる。抱きしめたい。僕は彼女に恋した。全てを超えた女神が、僕を引きつけて離さなかった。