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翌日登校すると既に靴箱にはノートが入っていた。
教室では交換日記1日目ということで教室で既にノートを見ている生徒がチラホラいたけど、東雲くんとの交換日記を教室で見る気にはならなかった。
「凛おはよ〜」
中学から親友の宮下雪莉那(みやした せりな)が笑顔で挨拶してくる。
「おはよ〜雪莉那そのヘアゴム可愛いね!」
雪莉那の高い位置で結ったポニーテールには青い宝石みたいにキラキラしたヘアゴムがついている。
「ありがと〜凛も相変わらず髪綺麗だよね〜」
雪莉那にそう言われて思わず照れる。
髪は私の自慢だ。母親譲りの胸まで伸びた艶やかなストレートの黒髪。
「そういえば凛は交換日記の相手の子誰なの?このクラスだよね?」
「うっ……」
雪莉那の質問に思わず言葉が詰まる。
まぁ雪莉那にだったら言ってもいいかな。
「あの〜実は…東雲くん……なんだよね」
そう言った私の言葉に雪莉那は身を乗り出す。
「えええっ!あの不良と名高いイケメンの?!」
「そうです……」
「やだ何それ羨ましい〜!!」
う、羨ましい?!
「え?!なんで?!私女の子とやりたかったんだけど?!」
「そりゃ女の子とするのも楽しいけどさぁ男女とかもう絶対カレカノになる確定ルートでしょ?」
「あ、それはありえませんので。」
そんなことは絶対にありません。
そもそも東雲くんなら不良と言ってもあの外見だし彼女くらいいるだろう。
それに何より
「私好きな人いるし。」
そう私には中学生の時から好きな人がいるんだ。