「夏実、そろそろ行く?じゃあ啓太、後でメールするわ。」 「じゃあね、真紀さん。」 真紀はもう啓太くんのアドレスを知ったんだ。 「なっちゃん、今日の放課後下駄箱で待ってるね。おもしろいことしよう。」 『指切り』と言って小指を差し出して来るもんだから、あたしは思わずそれを握ってしまった。 .