ひとみ





「あたしがね、隼人が差し伸べた手を振り払ったから・・・」



それを聞くと勇介が言った。



「夏実、もう遅い。そろそろ送っていくよ。」



でもその声よりも、小さくてか細い声をあたしは聞いた。




「なっちゃん・・・」



あたしは目をつむった。



あたしはこの声が大好きだ。






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