君のとなりで恋をします。─上─









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「きゃー!

柊吾くん、久しぶりねぇ!!」








二人で我が家に入ると、やたらテンションの高い母に迎えられる。










「久しぶりでしたっけ?(笑)

少し前にも会いましたよ。」







「あらやだ。

私ももう歳ねぇ〜(笑)」









キャッキャとはしゃぎながら柊吾の背中を叩く母に、彼は爽やかな笑顔を向ける。











「何言ってるんですか。

まだまだお若いですよ。」







「柊吾くんったら、口が上手いわねぇ〜。」











柊吾の明らかな社交辞令にも、大喜びするお母さん。

私の単純なところは、母親譲りなのかも。