そう言ってニコッと微笑んだ柊吾に、ふとこの間のことを思い出した。
力強く抱きしめられて…
顔が…ゆっくりと近づいて…
あれは、キス…しようとしたんだよね…?
そんなことを考えると、じわじわと顔に熱が昇っていくのを感じて…
「うっわ!リア充爆発しろ!」
「お前ら、暑苦しい。」
「もう、葵ちゃんも桜ちゃんもやめなよっ。」
横でみんなの声が聞こえたけど、私の頭の中は妄想でいっぱいで…
やっぱり…き、キスしちゃうのかな?
もしかするとそれ以上も…
付き合うってそういうことだもんね。
私もいつかは柊吾と、って…思ってるけど…
どうしよう…
簡単に家で勉強しようなんて言ったけど、密室で二人きりなんて…
なんか、誘惑してるみたいじゃない?
私、まだ心の準備もできてないのに…
恋愛初心者にいきなりお家デートは高難易度すぎるよ!
でも今更やめておこうなんて言えないし…
…どうすればいいの!?



