私たちの会話を聞いていたのか、突然ほとんど話したことも無いクラスの女の子が、そう言う。
…私に聞かれても…。
教えるのは柊吾なのに…。
「えっと…」
何と答えれば良いのかわからず、戸惑う私の頭を彼はポンと優しく撫でた。
「ごめんね。
俺、香純に教えるので精一杯なんだ。」
ニコッと笑う柊吾に、女子たちはキャーキャー叫びながら走り去る。
…なんだったんだろう…。
「ありがとう、柊吾。
…何て答えたらいいか分からなかったから、助かったよ。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…