咲花、明らかに気を使ってくれたよね。
感謝しなきゃだ!
「みんなで楽しい夏休みにしたいもん!
頑張ろうね!」
「さんきゅー!咲花!!
咲花に教えて貰えたら、桜河にも勝てる!」
天使のような咲花の微笑みに、大喜びする葵斗。
葵斗が咲花を想ってるのなんて、クラス中が知っている事実だ。
よかったね、葵斗!
私は、心の中で葵斗に拍手を送った。
「────…あのぉ〜、黒瀬くんっ!
私達にも教えて欲しいなぁ♡」
「ねっ!
いいでしょ、香純ちゃん?」
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