君のとなりで恋をします。─上─











私が迷っている間に、ゆーくんはドアを開け
私の腕を引っ張って部屋に入っていく。




相変わらず広く、きちんと整理された部屋に
ドンと置かれた大きなベッド。

そこに眠る柊吾の息は、物凄く荒い。







火照った顔に、汗ばんだ肌。

これ…かなりの高熱なんじゃ…?








「ゆーくん。

お水とタオル持ってきてくれるかな?」








私の言葉に、さっきまで泣きべそをかいていたゆーくんは元気よく返事をする。





この汗は、1回拭いた方がいい。



出来れば服も着替えさせたいけど…

寝ている柊吾を起こすのは申し訳ないしな…






…とりあえず汗だけでも拭こうかな。