君のとなりで恋をします。─上─











「え!?ゆーくん!?」










犯人は柊吾の弟の優吾くん。

柊吾とは13歳離れた弟で、まだ4歳。










「うぅ〜…かすみねぇちゃぁぁん…

おに、おにいちゃんがぁぁぁ…」










私にしがみついて泣きわめくゆーくん。




なんでまだ家に…?

幼稚園は…?



もしかして、寝込んだ柊吾が心配で…?








「ゆーくん。大丈夫だよ。

一緒にお兄ちゃんの所に行こっか!」









ゆーくんの小さな手を取って、屋敷の奥の柊吾の部屋に向かう。









──────コンコンコン…








「柊吾ー?」






一応ノックはしてみるけど、中からは何も応答がない。


…入っても大丈夫かな?




いや、今までも結構勝手に部屋に入ったりは
してたけど…

幼馴染なんだし、そんなの当たり前だけど…





…それでも、今は関係も変わったし…