…彼女の私だけ無反応とか…。
何やってんの、私。
一応女子高生なんだから、もっとこまめにスマホのチェックくらいしようよ…
今からでも一応送っとく…?
いや、でもなぁ…
もしかしたら寝てるかもだし…
送るか、送らないか。
一人で悩んでいると、いつの間にか手元から奪われたスマホ。
犯人はどう考えても桜河しかいない。
「悩むことはねーだろ。
俺に任せろ。」
…いや、任せろってなに!?
明らかに悪巧みしてる顔してるんですが!
「ちょっと、返せバカ!
愛する彼女からのお見舞いメッセージは1番の特効薬なの!」
私のスマホを取り返すべく、桜河の腕をガッシリ掴む。



