君のとなりで恋をします。─上─










…彼女の私だけ無反応とか…。




何やってんの、私。

一応女子高生なんだから、もっとこまめにスマホのチェックくらいしようよ…





今からでも一応送っとく…?




いや、でもなぁ…

もしかしたら寝てるかもだし…





送るか、送らないか。

一人で悩んでいると、いつの間にか手元から奪われたスマホ。




犯人はどう考えても桜河しかいない。









「悩むことはねーだろ。

俺に任せろ。」








…いや、任せろってなに!?

明らかに悪巧みしてる顔してるんですが!










「ちょっと、返せバカ!

愛する彼女からのお見舞いメッセージは1番の特効薬なの!」









私のスマホを取り返すべく、桜河の腕をガッシリ掴む。