君のとなりで恋をします。─上─










「…貼ろうか?」





「これくらい自分で出来る。」









ペタっと絆創膏を貼り終えたあと、若干のドヤ顔で肘を見せてくる桜河。




いや、大して上手には貼れてないけど…

そんなこと言ったら桜河が怒るのなんて目に見えてるから、グッと堪える。










「あ、そういえばさ…

なんで柊吾がいないのか、知ってる?」








今日は朝練もないはずだし、柊吾が寝坊するとは思えないし…












「お前、LINE見てねぇーの?

熱出したから休むってさ。」











…え、熱!?



慌ててスマホを確認すると、5人のグループトークにメッセージが残されていた。


送られてきたのは今から約1時間前。



柊吾の[熱出たから休む]というメッセージに長めのメッセージで答える咲花。

[お大事に!]とシンプルに送った葵斗。

そして意味不明な変なスタンプを送る桜河。