「いっその事、起こしに来るのもやめれば?」
「起こしに来ないと、あんた学校に来ないでしょ!?」
こちらを見ずに、淡々と話す桜河になんだかイライラする。
柊吾と付き合い始めてから、桜河の部屋に出入りすることを少し躊躇うようになった。
柊吾に何か言われたわけじゃないけど、私なりのケジメというか…
だけど桜河はそれが不満なのか、それからずっとこんな感じ。
怒ってるのか、拗ねてるのか…
いつも以上に無愛想だから困っちゃう。
「桜河、急ぐよ!!
遅刻したらあんたのせいだからね!」
昨年は、桜河のせいで私まで出席日数がやばかった。