意を決して、桜河の部屋のドアを開ける…
「桜河!起きろって──────…
…うわぁぁぁぁあ!!」
パンツ一丁の姿で制服のズボンに足を通す桜河に、慌てて手で目を隠す。
「…変態。」
私の反応を見て、明らかに楽しんでいる様子の桜河。
「…起きてるなら返事してよ!!」
ずっと呼んでたんだから、返事くらいしてくれても良くない!?
「あからさまに部屋に入ってこないと…
…なんか腹立つだろ?」
は…腹立つって…
「もう、あんた…最近なん──…」
「───柊吾ってそんなに嫉妬深いのか?」
私の言葉を遮ってそう言った桜河。