─────────ドンドンドンドン!!
「桜河ぁぁぁああ!!
起きろコノヤロウ!!」
ヤツの部屋のドアをひたすら強く叩き続ける。
あー、もう!
あと20分でバスが来るんですけど!
叩き起してやりたい…
けど、部屋に入るのは…
「悪いねぇ、香純ちゃん…。
…桜河は私が起こすから、先に行きな。」
申し訳なさそうに眉を伏せ、私の手を握るヨシ子ばあちゃん。
…こんなか弱いおばあちゃんに、桜河の寝起きは任せられない。
ヨシ子ばあちゃんにもし何かあったら、自分を一生恨む!!
…こうなったら仕方がない。
もう入っちゃえ!ごめんね柊吾!