ねぇ、柊吾…。
私、自惚れてもいい…?
柊吾も私と同じ気持ちだって…。
今告白したら、受け止めてくれるかな…?
「香純…。」
夜空に響いた 柊吾の声。
低くて、穏やかで、心地良い…
私が大好きな声。
「ん?
…どうしたの?」
返事をすると、柊吾は繋いだ手を引いて私をそっと抱きしめた。
「え…!?
……しゅ、柊吾?」
驚いて咄嗟に離れようとすると、彼の手が私の頭を押さえてそれを許さない。
私の顔は、そのまま柊吾の胸板に…
服越しに、柊吾の鼓動が伝わってくる。
柊吾の鼓動…
私のと同じくらい速い…。



