君のとなりで恋をします。─上─









「え、大丈夫?

…顔がどんどん赤くなってきてるけど。」











心配そうに私の顔をのぞき込む柊吾。




…いや、それは半分あなたのせいです。

この天然タラシめ…









「とりあえずこれで冷やして。」








そう言って渡されたのは、お茶が入った冷たいペットボトル。

試合観戦のために買ったやつ。








「ありがとう…。」









私は素直にペットボトルを受け取って、それを頬に当てた。


ペットボトルの冷たさに、頬の熱も徐々に奪われていく。