君のとなりで恋をします。─上─












「勉強教えて!」って家に行っても、
「眠い、帰れ。」って突き返されるし…


五人で勉強会をした時だって、一人で漫画読んでるか、寝てるかのどちらかだ。













「桜河なんて元々頼りにしてないし…

それに…柊吾に教えて貰えたら、私オール100点取れちゃうかも!」











食い気味にそう言った私。

…オール100点は調子に乗りすぎた。












「ははっ。…言ったな?

取れなかったらデコピンだから。」










無邪気な笑顔に、またまたキュンとする。





あれ…なんか私、おかしいぞ…

私、いつもこんなにドキドキしてたっけ?





息が詰まるくらいドキドキして、柊吾に触れたいと思って…





これじゃあ、まるで痴女じゃん!

目を覚ませ!私!