「勉強教えて!」って家に行っても、
「眠い、帰れ。」って突き返されるし…
五人で勉強会をした時だって、一人で漫画読んでるか、寝てるかのどちらかだ。
「桜河なんて元々頼りにしてないし…
それに…柊吾に教えて貰えたら、私オール100点取れちゃうかも!」
食い気味にそう言った私。
…オール100点は調子に乗りすぎた。
「ははっ。…言ったな?
取れなかったらデコピンだから。」
無邪気な笑顔に、またまたキュンとする。
あれ…なんか私、おかしいぞ…
私、いつもこんなにドキドキしてたっけ?
息が詰まるくらいドキドキして、柊吾に触れたいと思って…
これじゃあ、まるで痴女じゃん!
目を覚ませ!私!



