君のとなりで恋をします。─上─







「何時から練習再開?」




「35分からっス。」











時計を見ると、只今1時26分。


あと約10分か…










「よーし、じゃあ私監督の所に直談判に行ってくる!

練習に参加できないと、元も子もないからね。」









10分間頭下げ続けたら、さすがに許してくれるかな?


もしダメなら、プライドも全部捨て去って土下座でもしちゃう?

いや、やっぱり土下座は嫌だなー。












「あ、それならもう大丈夫っスよ。」









どうやって許してもらおうか頭を抱える私に、市原くんはそう言った。











「大丈夫ってどういうこと?」