他校の選手に褒めてもらえたから…?
それとも、彼が有名な選手だから…?
ちがう、きっと〝市原哲平〟だからだ。
この人の真っ直ぐな瞳と真っ直ぐな言葉。
そしてバスケに対する真剣な姿勢。
バスケを誰よりも愛する彼の、嘘偽りのない真っ直ぐな言葉に泣きそうになったんだ。
「…ありがとう、市原くん。」
私が笑うと、彼は何故か真っ赤な顔で慌てふためく。
「いえ、そんな…!
俺はただ思ったことを口にしただけで…」
「あなたほどの選手に認められるなんて…
もうマネージャー人生に悔いはない!(笑)」
彼のおかげで、こんな風に冗談を言って笑える程には元気になった。



