君のとなりで恋をします。─上─









私は目の前の二人の会話に入ることも出来ず、ただじっとその場に立ちつくす。

二人で楽しそうに笑い合って、桃奈さんは柊吾の体ベタベタ触って…





…私の目の前でカレカノ感出すの、やめてもらっていいですか?

私だってヤキモチくらい妬くんですけど。






かと言って、そんなこと簡単に言えるはずもなく…










「…私、先に戻ってるね。」








二人が一緒にいる場面を見るのが嫌で、足早にその場を離れた。





でも、体育館に入るの…緊張するな。



あんなに派手に怒られて、追い出されて…

なんでまた戻ってきてんだよって感じ?