君のとなりで恋をします。─上─














「柊くん!やっほー。」









さっきまでのドスの効いた声とは打って変わって、数オクターブ上がった声。

可愛らしく私の背後からひょこりと顔を出す彼女。












「え!?桃奈がなんで……」








柊吾はそんな桃奈さんを見るなり、一瞬だけ驚いて、気まずそうな表情を見せる。












「はい、これ!

おばさんから預かったTシャツ!」







「あぁ…ありがとう。」







「柊くん、それ昔から持ってるよね?」







「そんなこと、よく覚えてるな。

まぁ、今はただの部屋着なんだけど。」