君のとなりで恋をします。─上─














「こんにちは。」










監督を筆頭に、聖陵高校バスケ部が入ってくる。





…とはいっても、ベンチ入りメンバーだけ。

残りの選手はあっちの体育館で練習をしているんだろう。





…さすが強豪校。

オーラが違うし、みんな大きいな。









「今日は練習試合を受けてくださって、ありがとうございます。」






「いえいえ、こちらこそ。」











形式的な挨拶を大人同士ではじめる。


監督たちはそのまま、入口付近にある事務室のような所に入っていってしまった。










「今日はよろしくお願いします。

…マネージャー、案内して。」








「はい。

…どうぞ、こちらです。」










監督に代わって指示を出すキャプテンに従い、私は聖陵の選手たちに手招きをする。