君のとなりで恋をします。─上─













「え、何それ!

私そんなの知らなかったんだけど!」







「だって教えてねぇもん。」














シレッとそう言う桜河。

同じ場所で同じ日に合宿なんて……





教えてくれても良くない!?

薄情者!!








私が心の中で文句を言いっていると、桜河は私の後ろを覗き込むように見る。












「…誰?」










桜河と彼は、お互いに警戒したように見つめあって、ぺこっと小さくお辞儀をする。













「あ、俺…市原哲平です。」












彼の自己紹介に、私もお辞儀をして応える。












「…私は成宮香純です。

ちなみに、こっちは影山桜河です。」













私がついでに紹介すると、桜河は気だるそうにもう一度会釈をした。