「え、何それ!
私そんなの知らなかったんだけど!」
「だって教えてねぇもん。」
シレッとそう言う桜河。
同じ場所で同じ日に合宿なんて……
教えてくれても良くない!?
薄情者!!
私が心の中で文句を言いっていると、桜河は私の後ろを覗き込むように見る。
「…誰?」
桜河と彼は、お互いに警戒したように見つめあって、ぺこっと小さくお辞儀をする。
「あ、俺…市原哲平です。」
彼の自己紹介に、私もお辞儀をして応える。
「…私は成宮香純です。
ちなみに、こっちは影山桜河です。」
私がついでに紹介すると、桜河は気だるそうにもう一度会釈をした。



