結局そのまま、モップ掛けやスコアブックの
整理まで付き合ってくれて…

気づけば外はもう薄暗くなっていた。



電車とバスを乗り継いで、二人で静かな田舎道を歩く。









「ごめんね、柊吾。

せっかく練習早く終わったのに…。」





「いいよ、気にしなくて。

俺も好きでやってるんだし。」










私の頭をポンと撫でて、優しく笑う柊吾。




はい、きゅ〜〜んっ♡


柊吾ってば…なんでこんなに優しいの?

これ以上好きにさせないでよ…。




優しくされる度にどんどん好きが積もる。

小さい頃から積もりに積もった ‘ 好き ’ は、もういつ溢れてもおかしくない。