「香純ー。立てるかー?」










私は、そばにいた葵斗に手を引かれて立ち上がる。





下が砂浜だったことが救いだった。

特に怪我もしてない。











「香純、大丈夫?絆創膏いる?」









こちらに駆け寄ってきて、心配そうに私の顔を覗き込む咲花。



…はい、天使。女神。











「大丈夫だよ。


それより、早く着替えに行こ!

私早く海に入りたい!」








「そうだね。行こっか!」












咲花を引き連れて女子更衣室に向かう。












「今年もみんなで集まれてよかったね。」




「うん!毎年恒例だもんね。」