君のとなりで恋をします。─上─









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桜河side









夕方6時の学校。

男だらけのむさ苦しい更衣室。



部屋の隅のロッカーの扉を閉めると同時に、俺は重いため息をつく。






柊吾のヤツ…

まさか香純に手出してねぇよな?





練習中も、俺の頭をよぎるのはあの二人の事だけだった。






柊吾の隣で幸せそうに微笑むアイツの顔が、やけに鮮明に浮かんできて…













「おーい、影山。

お前…今日はどうしちゃったんだよ。」







「…チッ……

誰かと思ったら、吉良さんっスか…。」








「おいおい、舌打ち聞こえてるぞー。」