しかし、そこには誰もいなくて…
二人で顔を見合わせて笑い合った。
「あははっ。キマんないねぇ、私たち。
…でも、それが何か私たちっぽいかも(笑)」
「ははっ。だね(笑)」
やっぱり、香純の隣は居心地が良い。
俺のダサい失敗をすぐに笑い飛ばしてくれる
心の広さも、このサバサバした性格も…
無駄に面倒見がいいところも、
全部が好きだ。
そして、何より香純といる時は、変に背伸びをしなくても良いんだと思える。
自分が自分らしくいられる。
香純の魅力なんて、正直言い出したらキリがない。
こんな魅力、知ってるのは俺だけで十分だ。



