君のとなりで恋をします。─上─












しかし、そこには誰もいなくて…

二人で顔を見合わせて笑い合った。










「あははっ。キマんないねぇ、私たち。

…でも、それが何か私たちっぽいかも(笑)」







「ははっ。だね(笑)」













やっぱり、香純の隣は居心地が良い。





俺のダサい失敗をすぐに笑い飛ばしてくれる
心の広さも、このサバサバした性格も…


無駄に面倒見がいいところも、

全部が好きだ。






そして、何より香純といる時は、変に背伸びをしなくても良いんだと思える。


自分が自分らしくいられる。







香純の魅力なんて、正直言い出したらキリがない。


こんな魅力、知ってるのは俺だけで十分だ。