一礼してから、玄関を出る。
「うわぁ、もう結構暗いね…。」
「だね。」
太陽もほとんど沈み、僅かな街灯だけが辺りを照らしていた。
「いくら田舎道でも、この夜道に美少年を1人で歩かせるのは危険すぎるよね…。
…よし、私が家まで送っていきます。」
またこの子は…
意味のわからないことを言い始めて…
「却下です。
俺には、あなたの方が心配です。」
いくら香純の運動神経が良くても、男と女では力の強さがちがう。
俺を家まで送った後に、彼女一人でこの夜道を歩かせるなんて…
特に、こんな可愛い子が歩いてたら、どんな男でも襲いたくなるに決まってる。



