君のとなりで恋をします。─上─










必死で弁明する私に、彼は不思議そうに首を傾げる。









「……何の話…?」









キョトンとした柊吾に釣られて私も首を傾げる。








「私が柊吾を煽ったっていう話?」









あほ面の私がおかしかったのか、彼は軽く吹き出して笑う。










「ははっ…。

あれは、ただ香純が可愛いってことだよ。」







「何それ!

絶対テキトーじゃん!」






「いやいや、本音だから。」









絶対嘘だ。

柊吾さん、顔が笑ってますよ。