「勉強ができて真面目で正義感が強くて優しくて体が弱いっていうイメージのこと?」



少年はニコニコと笑いながら言った。



「だって!それほとんどが真反対じゃない!勉強ができるのは否定しないけど!ていうか、みんな簡単にあなたに騙されすぎじゃない……?」




「みんな僕には盲目的だからさ。別にいいじゃんか。このイメージの方が君と僕が幼なじみってことがバレずにここで密会できるしね?」



「盲目的……。あながち間違ってないわね……。ほんとに転校してきてびっくりしたわよ……。ていうか密会って……。曲作ってるだけじゃない……。ほんと、保健室の先生が私達のファンで良かったわね……。」



そう言って少女はため息をついた。