「空はきれいかい?」




少女は少年にそうおどけるようにきいた。






「空はいつだってきれいだよ。」




少年はそう言うと少女の方に振り向きはにかみながら



「そろそろ来るかなって思ってたらやっぱり来た。」




「うん。来ちゃった。今日は空がきれいだからさ。」



「授業中も空を見てたみたいだしね。」



「見てたの……!?」