「え〜、俺にんじん嫌い……」

息子がにんじんを見て、嫌そうな顔をする。そして旦那さんの方へそっと和え物を渡した。

「こら!好き嫌いしないで食べなさい!」

すかさず私が言うと、「好き嫌いの多いお母さんが言っても説得力ないよ」と旦那さん。……まあ確かに偏食ですが。

「それな!」

息子はそう言って席に座る。娘と旦那さんも座った。私も座る。そして、全員で手を合わせ声を揃えて言った。

「いただきます!!」

朝ごはんは一日の始まり。朝起きて最初に訪れる幸せ。

「おいしい!」

「うまい!」

「やっぱりお母さんの料理はおいしいな」

三人の笑顔があるから、朝の早起きができるんです。