華ちゃんが窓の方を指差すと

2人の男の人が歩いているのが見える。


「きゃ~冴木先輩~!!!」

「高坂先輩!こっち向いて~!」



す、凄いなぁ、歓声・・・

思わず顔がひきつってしまう。


「相変わらずの人気ね・・・」


あの男の人2人は、私達の1つ上の先輩で

眉目秀麗、成績優秀、運動神経抜群、


・・・つまりは、完璧な先輩方なのである。



同学年からも、3年生の先輩はもちろんの事

入学して2ヶ月たった私達高校1年生から

とてつもない人気を誇っている。