何だろう?荷物持ってくれる・・・とか? 不思議に思いながらその手を見つめると その手は私の手と重なった。 「行こ」 ・・・へ?こっ、これ・・・もしかして 手・・・繋いでる・・・っ? 繋いだ、その手から 心臓がバクバクと伝わってしまうんじゃないか そんな考えを抱いてしまう。 「冴木先ぱ〜い、もう行っちゃうんですかぁ?」 「私にも構ってくださいよ〜」 色んな所からそんな声が聞こえる中 「ごめん、また今度ね」 先輩はいつもの笑顔を向け、その場から離れる