「土方さん、本当にたくあん好きだもんね」


何があそこまでさせるのかは分からないが、土方さんのたくあん好きは異常だ。


どんなに機嫌が悪くても総司にいたずらされても、たくあんさえ与えておけば黙って食べ続けるほどだからな。


なるほど、だからここ何日かはたくあんばっかりだったのか。


天李がため息をついた。


「それにしても…ここまで土方さんの機嫌が悪いなんてどうしたの?この前大坂に行っていたけれど、もしかして…」


「天李」


思わずたしなめるような声になった。