…そんなあからさまに嫌がらなくてもいいじゃない。


と、視界の隅で1人が立ち上がり、


「俺は可愛い子は大歓迎だぜ。だが…」


色気をだだ漏れにした男が近づいてきた。


「嬢ちゃん、本当に分かってんのか?…ここは壬生浪士組…飢えた狼どもの集まりだ」


なんか危険な空気…。


後ずさりしようとした瞬間、ダンッと障子を背に両手を突かれ、上から見下ろされる。


「嬢ちゃんみてぇな子兎は、いつ喰われちまっても仕方ねぇぞ?」