幕末パラレル物語

暇があれば密かに書きためていた俳句。


こんな趣味があるなんて近藤さんにしか話したことはない。


念入りに隠していたはずなのになぜ…!


総司は発句集をつまみあげ、ゆらゆらと揺らしている。


こちらを流し見て、にやりと笑った。


「あの土方さんがこんなへったくそな俳句を詠んでるなんて…みんな驚くだろうなぁ」


「誰が下手くそだ…いいからさっさとそれを返せ!」


「天李ちゃんの軟禁をとくなら、返してあげてもいいかなぁ」


「はぁ!?」