幕末パラレル物語

「後ろ?何言って…」


「あ、土方さん、また俳句の新作増えてる。あとでちゃんと写しとかなきゃ」


……。


……………。


視界の隅で、永倉が額に手をあてた。


「…総司、てめぇ何勝手に人の部屋漁ってんだ。そして何でそれを見つけてんだ!」


「あれ、今頃気づいたんですか?」


「気づいたんですか?じゃねぇ!おい逃げるな早く返せ!」


一気に汗がふきだしてきた。